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シングルライダースの製作3
更新日:5月11日
前回の記事に続きまして、
新型カッティングシングルライダースの製作風景になります。
胸ポケット部分には、
両玉縁ポケットをシームラインに合わせて付けていきます。
ポケット口のファスナーにはボール型のスライダーを採用し、
ライダースらしいディテールになっています。
また、シームの部分にあえて玉縁を入れることによって、
玉縁なしのパターンよりシャープな印象を与えてくれます。


続いて、サイドパネルと後ろ見頃を合わせていきます。
ここまでくっついてくると
最終のカットデザインが見えてきます。



いくつものパーツが重なってとても面白いデザインになっているのがわかります。
切り替えラインの全てにステッチが入るわけではなく、
あえて入れない場所も作ることによってデザイン的にメリハリのあるカットラインを作り出しています。
そして襟のパーツ縫製は、
縫製後にひっくり返すどんでん仕立てではなく、
今回のカッティングが多いデザインにマッチする様に、
両折の角がしっかり立つようにステッチ止めした仕様にしています。
この仕様はレザーオーダーメイドでは定番になっているルイスレザーでよく見られる仕様で、
厚みのあるレザーでもしっかり角が出るためシャープな印象になります。
顔に近いパーツなのでここの印象がとても重要になってきますので、
特に慎重に分量を決めていきます。


次回の記事ではRAIVE LEATHER独特の切り替え袖のこだわりについて描かせていただきます。